接種が進む新型コロナワクチン
感染者数が増え、ワクチン接種が進むにつれ、新型コロナワクチンについて、考えたり、話したりする機会が増えました。今回は、筆者がコロナワクチンを打つか打つまいか、結論を下すまでの流れや、接種時の様子、接種後どうなったか、といった話を書いていきます。
※本記事はあくまで筆者の体験をもとに記したものです
筆者プロフィール

難病系ブロガー(?)フライパン猫です
・30歳女。150cm半ばのガリガリ君
・膠原病(顕微鏡的多発血管炎)
・↑により、腎臓、肺に既往がある
(肺胞出血、急速進行性糸球体腎炎→慢性腎不全。現在食事療法中)
・免疫抑制剤服用中で、免疫が落ちている
接種したワクチン、接種時期
・打ったのはファイザー
・基礎疾患枠で接種
・8月末に1回目、9月半ばに2回目を接種
ワクチン接種までの流れ

担当医師に相談

ワクチンは打った方がいいですかね…?

うーん、いいけど、抗体は付きにくいかもね…
あーやっぱり…と、思いました。
実は昨年(2020年)の同じ時期に、同じ理由でインフルエンザワクチンを打てなかったのです。疾患が再燃し、免疫抑制剤の量が増えたためです。現在は、その頃より減ってはいますが…。

これって、打つ意味あるのかな??
未知のワクチン。重い副反応の報告例もある。なんだか怖くなってきて、考え込んでしまいました。
冷静に情報を集めよう
ビビっていてもしょうがないので、判断できる材料を集めたうえで、考えを整理することにしました。打っても打たなくても、それぞれメリット、デメリットがあります。自分の立場で自分なりに考えてみました。
【打つ場合】
メリット:抗体がついた場合、重症化を抑制できる可能性がある
デメリット:抗体がつかない可能性がある。重大副反応が起こる可能性がある
【打たない場合】
メリット:副反応のリスクがない
デメリット:コロナに感染した場合、重症化する確率が高い。リスク患者であり、居住地周辺の医療ひっ迫に加担してしまう可能性がある
(※これらは人によって違うので、あくまで筆者の場合、筆者の価値観ではこうなった、というものです。)
比較検討した結果、「打たない場合のデメリット」が他に比べて大きいと感じました。よって筆者は、「ワクチンを打つ」という結論に至ったのです。

ワクチンを打ちたいと思っているんですが

そうだね、打たないよりはいいね。無料だしね
医師はこちらの決定を尊重してくれました。
しかし…
接種時期がある程度見えてきたタイミングで、筆者の病状に変動が見られました。疾患が再燃したのです。免疫抑制剤の量・種類が増えます。急性期や病状に変化が見られるときは、当然ながらワクチンは打てません。接種は延期になり、病状が落ち着くのを待ちました。

基礎疾患枠ながら、これにより予定時期より遅い接種となりました
副反応は…?

1回目
当日:注射は無痛。6時間後くらいに腕の痛み。12時間後くらいで痛みはピーク。深夜胃の痛み
2日目:翌朝痛みは和らいでいたが若干のだるさ。max37.2℃だが平熱36.7℃なのであんまりかわらないかも。胃の痛みは続きお粥がメイン
3日目:やたら眠い。お粥。
4日目:元気。通常ごはん
5日目:腕の痛みほぼ消える
しばらく後:月経が予定日通り始まるが、初日のような少量出血が5日間続き、そこから通常よりやや多めの出血が5日間続く。Twitter等でも接種後の月経異常報告はちらほら見かけた。筆者はステロイドパルスで月経が止まったりするので、こういうのに影響されやすい体質なのかも。
2回目
当日:注射は無痛。3時間後くらいに腕の痛みが出るが前回よりは痛くない。深夜、一瞬体が熱くなって汗が噴き出す。ついにきたか。副反応時はカロナールしか飲めない(腎臓疾患のため)のでビビる。とりあえず麦茶をがぶ飲みして就寝。
2日目:元気くん。腕もほとんど痛くない。あれ…?
3日目:超元気くん。張り切って動いたら夜はちょっとヘロヘロ。
4日目:超元気くん。腕無痛。なんか思ってたんと違うなぁ
担当医へ報告

副反応ほぼ無くて…

あっ…、ふーん(察し)
察したように言わんといて!とも思ったが、なんのフォローか以下のような情報も教えてくれました。
・副反応が軽いからといって抗体が獲得できていないわけではない。副反応の重さと抗体の有無は関連性なしとされている
・免疫抑制剤は服用している種類や量によっては抗体獲得に影響する。が、産生された抗体量が少なくても、細胞性免疫は獲得できている可能性がある
ということで、インフルエンザワクチンも打とうね!とついでに予約を勧められました。
打とうか打つまいか悩んで踏み切ったワクチン接種。同じような状況は、生きているうちにまた起こるのかな?貴重な体験になりました。
中和抗体検査キットによる経過観察

抗体の有無や量を知りたい場合は検査で確認します。病院で細かく確認できますが、筆者の住む周辺には検査できる機関がない。
↑これは市販の中和抗体検査キット。「研究用」の文字。インターネットで調べると、抗体検査キットはいくつかヒットしますが、2021年10月現在、国に正式承認されているものはないそうです(厚生労働省HP 新型コロナウイルス感染症の検査について)
感度や特異度は説明に書かれており、検査が正確であることを売りにしていますが、未承認のものであることをここでお伝えしておきます。承知した上で、抗体の有無を知る参考になればと購入しました。
ワクチン接種前日は…当然反応なしです。
ワクチン接種2週間後(10月頭)

おお!反応が出ました!
検査液をたらして、すぐに反応が出始めました。
抗体量は不明で、有無しか分かりませんが、この検査の結果では「有」ということでした。
少しほっとしましたが、これで油断せず、引き続き感染対策をして過ごしていきます。
ワクチン接種2か月後(11月半ば)

あら…線が薄い…?
反応が出るスピードも前回と比べて遅かったです。
はじめは無反応で、5分くらい置くとうっすら線が出始める、といった感じ。
(この検査は、液を垂らして10分後の反応を見るものです)
説明書には書いてありませんでしたが、こういった簡易検査では、抗体量の多さや、検査時の血液量などによって、線の薄さが変わることがあるようです。
接種後3ヶ月くらいで抗体量が落ちてくる、と聞いたことがあります。私の場合は、免疫抑制剤の影響もあるかもしれません。
感染状況が落ち着いている現在ですが、改めて気を引き締めようと思います。
ワクチン接種3か月後(12月半ば)←new!

薄~~~い!
先月と比較すると、違いがよぉ分かりますねぇ。
3か月が境目くらいですかね。来月には反応無くなっている気がします。
オミクロン株がやってきた年末年始。健康で良き一年を過ごしましょう。
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